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zoom RSS 福島の原発被災地で開催した絵地図ワークショップより

<<   作成日時 : 2011/05/21 10:04   >>

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一昨日【2011年5月19日)から、私たちは福島のいわき市に来ています。今回の来訪は、原発で被災した家族がいろいろな避難施設で、精神的にかなり困窮しているということがあり、地元のNGOから、子どもと大人の精神的なケアを依頼され心の絵地図分析という方法でワークショップを開くためにやってきたものです。

津波が襲来した海岸なども見ましたが、それは想像を絶する景色が広がっていました。海岸にある高さ10メートル、厚さ1メートルの防波堤などは、粉々に破壊され、十メートルも吹っ飛んでいるのです。そして住宅地の基礎しか残っておらず瓦礫の山です。いわき市は、それでも被害は少なかったというものの、原発から逃れてきた家族たちの話も衝撃的なものでした。

また内容は詳しく報告しますが、とにかく救援が全くなされていなかった避難施設だったので、ワークショップでは予想もできなかったような感動的なものとなりました。それは震災後、2ヶ月以上が経過、小さな収容施設で被災者たちが、今後の見通しもなく生活や地元の学校ともなじめずにフラストレーションが高まっている状況の中で行われたからです。今回の絵地図ワークショップは、「私たちのこころ」と題してワークショップを開き、20名前後の被災者である子どもや大人たちたちの喜び、悲しみ、不安、そして夢、原発への怖れや余震への恐怖などの内面が文章と絵地図によって表現されました。

原発で被災した人々に共通しているのは、「言葉を喪失した空間と時間」で人々の虚脱感を表現しているものでした。目に見えない放射のう汚染が与える影響は、人の言葉での表現を失くさせてしまうものですね。

一方、大人たちは、20キロ圏から30キロ圏という地域からの避難者だけになかなかデリケートな位置に置かれ、人生をどうするか、生活への不安などが濃厚に表現されました。その中で原発への不安や怒りが、北欧の画家のムンクの叫びのような絶望的なイラストで表現されていましたが、これは文章以上に切実な心の状況を表現しているようでした。

早く家に帰りたい

「夕焼けを楽しみたい」
「きれいな大地を踏みしめたい」
「田んぼや畑をしたい」
「ネギの種を採ること」

脱原発
「放射能がなくなるまで生きて見届けたい」
「手も足も出ません」
「浜通りをつぶされた」
「原発の時代は終わり」
「ヨウソ、プルトニウム、脱原発」

そしてそれぞれの絵地図をみんなの前で発表したのですが、子どもと大人たちが相互に心のうちを説明しあっていく環境は、非常に真剣で心のこもった内容となりました。こうした試みは是非必要ですね。


大人たちは、自分の子どもも含めて、今どのような状況にあるか、どうやって今の状況を乗り切ろうとしているかを子どもたちに一心になって説明し、一方子どもたちは、困難な状況の中でも自分たちの夢を明るく発表して行く姿は実に頼もしいものでした。大人たちはこれによってずいぶん癒されたようでした。つまり子どもたちとのコミュニケーションや文字や絵地図による表現を通じて、大きな激励を受けたのです。絵地図分析の無限の可能性を痛感しました。

このときの写真などを今後掲載していきます。

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