田島伸二のブログ-Tajima Shinji

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zoom RSS パキスタンの小学校教育のカリキュラムに、「紙漉きによる実技教育」が取り入れられた!!

<<   作成日時 : 2015/01/12 09:47   >>

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15年前に、私の始めたパキスタンでの「紙すき実技教育」が、全国の小学校のカリキュラムに導入されたというニュースです。パキスタンの教育の流れを変える識字教育から。最近、私はこのようなメールをパキスタンの友人から受け取った。

田島様
良いお知らせがあります。最近パキスタン連邦教育局は小学校の学習課程の中に、手すき紙づくりを導入しました。今年の6月・7月には、私が地方の教師たち100人の訓練を行いましたが、この100人が講師となって他の先生たちに教えていくことになります。ですから10年前に田島さんが、悩める人々のためにともしてくれた光が、一気にひろがります。ばんざい!あなたがパキスタンのためにしてくださった重要な仕事のおかげです。ありがとうございます。先生たちからの反応はすばらしいものがあります。先生たちや生徒たちが作った紙のいくつかをお送りします。あなたのパキスタンの友人たちはみんな元気です。
あなたの生徒より (署名は実名)
2008年9月9日

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Dear Mr. Tajima, I have a good news for you that Federal Directorate of Education has included handmade paper making in primary school's curriculum. During June & July thisyear I have trained almost 100 teachers of rural areas as resource persons & intheir own respective areas they have been training other teachers. So the candle which YOU lit for the ailing humanity ten years ago will be spreading light at full strength in near future.LONG LIVE TAJIMA SAN .We are all indebted to the nobel job you have done for Pakistan.THANK YOU SO MUCH.Feed back from the teachers is marvelous. I will send you some samples of the work done by the teachers as well as students.All friends in Pakistan are OK.

Your student (name)
9 Sep 2009


これは本当に嬉しいニュースだった。15年前、識字アドバーザーとしてパキスタンに赴任したとき、当地で教えた紙漉き技術が、パキスタン連邦教育局によって、小学校のカリキュラムに導入されたという知らせがあった。あああ
なんとも言えないほどに嬉しい知らせだ。これはもちろん紙漉き技術を教えるのに全力を傾けて活動している女医のアンバー・ジャハン氏などの継続的な努力によるものであるのは勿論であるが、なぜこれほどまでに紙漉きがパキスタンに広まっていったのであろうか?そして広める必要性があったのか?1998年に、私が開始した紙漉き技術をパキスタンで広めようと思ったのは3つの理由があった。

一番目は直接の動機ともなったことが、パキスタン全国のノンフォーマル教育(寺子屋式教育)の実態視察で農村地域を廻っていたときに、子どもたちから「コピーを下さい」と要請されたことだった。最初、私はコピーの意味がよくわからなかったが、それはノートを意味しているものであることを友人から教えられた。子どもたちは、石版のようなタクティ(板版)のようなものに、習ったことすぐにこれに書いては、すぐに消した。しかし農村の子どもたちには、ノートブックは、余りにも高価だ。そこで私は紙漉きのやりかたを、サトウキビの捨てカスである「バガス」を使って教えたらいいだろうと思って始めたのが直接のきっかけであった。実際、手漉き紙は、カラチやイスラマバードで売られていた手漉き紙は、インドから高価で輸入されていたのだ。パキスタンでは作れなかったのだ。

二番目はパキスタンがもっている人間と自然のリソースに、パキスタンの人々が気がつくことであった。そして同時にこうした簡単な技術を通じて、パキスタンの農村の人々の自立につなげようとしたのだ。パキスタンの農村の現実は暗く、いまだに大土地所有制が数多く残存して、地主がすべての権限を奪っている。そうした厳しい現実のなかで自らのリソースに気づきながら自立への道を示唆するのは、小さなことから始めるのがいいと思ったのだ。そこでマイノリティにカラーシャの少数民族の村へ、最初に教えるkとにした。その感動の輪は弾けるように広がった。そしてパキスタン全土で教えながら、自立を求めるSAHIL(NGO児童の性的虐待を防止する会)など1500人を超える人々に、無料で講習会を行っていたのだ。日本ではなんでもないことだが、雑草やサトウキビの捨てガラやバナナの茎などから簡単に紙が作れるのは参加者を狂喜させた。

三番目には、特に小学校の子どもたちが、紙漉きを行うことによって、みずから物づくりのおもしろさを理解するということであった。そして同時にハンディをもった視覚障害の子どもたち、知的障害の子どもたち、刑務所の子どもたち、小学校・中学校の生徒や先生たちだった。そうした子どもたちに今、本格的に火がつこうとしているのだ。

こうしたワークショップを通じて、だれでも手に汗をして、ものづくりを行うことが、パキスタンで最も重要な人づくりであると思っていたのだ。世界中から多大な資金援助をうけて、汚職や格差が大きく存在する中で、自らの手で「手作りの紙を作って表現する活動」は、なにか重要なものを彼らに伝えていくような気がしたのだ。それが今、伝わっているのだ!!これほど嬉しいニュースがあろうか。


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