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zoom RSS アフガニスタンの舞台劇「青い空の下で」が縁で、15年ぶりに再会

<<   作成日時 : 2014/06/02 06:29   >>

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15年前、当時私は、イスラマバードで識字教育のアドバイザーをしていましたが、その頃親しくしていたアフガン難民の家族から、なんと昨日突然、フェースブックを通じて連絡があり、早速スカイプで映像を見ながらお互い積もる話をしました。なんと感激したことか。彼ら一家が、パキスタンからアフガニスタンへ帰国してから、うまく連絡が取れなかったので、大変心配していたのでした。


そのアフガン難民の家族の父は昔、カブールで薬剤師をしていましたー内戦の激化を避けるため、妻1人、娘3人と息子1人を連れて、カブールからイスラマバードへと避難していたのです。一般的にアフガン難民の人たちは、適当な職業も得られず、収入もほとんどないので、生活自体はとても厳しいものです。その頃、パキスタンには数百万人の難民が方々のキャンプで暮らしていました、


その頃、私はユネスコを通じて、アフガニスタンの雑誌編集長と知り合いましたが、彼はタリバン体制を批判する雑誌をパキスタンのペシャワールで刊行していました。ある晩、彼がイスラマバードの家にやってきた時、夕食後、「これまで編集した記事で、一番読者が感激したのはどのような記事でしたか」と尋ねると、彼はすぐに「それは、将来サッカーの選手になるんだと夢見ていた少年が、校庭に埋められた地雷の爆発で、足を切断、それを悲観して2階から飛び降り自殺を図った記事でした」と答えました。夢見る子どもたちの未来を、すべて壊していく戦争程、怖ろしく悲しいものはありません。

そこで私は早速「青い空の下で」という「自殺を図ったアフガン少年」の物語を書いたのです。するとこの物語は、すぐにパキスタンの国語であるウルドゥ―語に翻訳されたのですが、このウルドゥ―語を読んだ難民の13歳の娘は、それをアフガンの言葉であるパシュトゥ語に翻訳していたのです。(写真は姉と弟)ーそれからその娘と弟が主役となって、「青い空の下で」という舞台劇が出来上がったと、私はパキスタン人の友人から聞きました。そして友人の協力の下、国立図書館大ホールで、上演となって、私は彼らから招待を受けたのです。上演のその日、イスラマバードの郊外にあるアフガン難民キャンプからも大勢の人々が、国立図書館大ホールへ詰めかけました。そして、地雷で足を切断し、それを悲観し、少年が二階から飛び降り自殺を図った場面では、会場の多くのアフガン難民の人々は、まるで自分のことのように涙を流したのでした。パキスタンの首都の大ホールで、アフガニスタンの人々が主役となって演劇が行われたのは後にも先にも初めてでした。日本大使も出席され、舞台に対して高く評価をして下さいました。やがて内戦が落ち着いた頃、一家はカブールへと陸路で帰って行きました。



FBとスカイプで、こうした共通の体験を話しながら、家族の様子を聞くと、4人の兄弟は、みんなカブールで元気で暮らしているだけでなく、全員が大学を卒業したとのこと、また長女は今はカブール大学の英語学の教授として教壇に立っていることなどがわかったのです。そして舞台の主役を演じた少年は、英文学を専攻して卒業したとのこと、また翻訳をしてくれた少女は、父の跡を次いで薬学部を卒業して薬剤師となったが、昨年、英文学の教授と結婚したことなど家族の様子がいろいろとわかってきました。



この15年で、かれらの人生には大きな変化があったのですが、みんな人生の荒海を見事に乗り切っていました。彼らの父はそれを見届けるかのように、1年前に亡くなったそうです。「いつカブールに来ますか」と何度も招待をうけましたが、まだ私は今のところ予定はありません。しかしアフガンにも是非、行きたいです。平和なアフガンへ・・・行きたいです。なにはともあれ、アフガンの4人の兄弟たちが、みんな元気でがんばっている報を聞き、昨日はなんともいえない喜びと嬉しさに浸っていました。これも人生ですね。


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