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zoom RSS 中国の高速鉄道事故が示した“中国国家”の質

<<   作成日時 : 2011/07/26 09:24   >>

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国家の威信をかけて建設し、最高速度や営業距離で世界一を誇る高速鉄道で多数の死傷者がでたことは、中国の共産党政権にとって多大の衝撃を与えたが、死者の人数はなるべく小さく留めようとする意図もあり、正確な人数は今もってわからない。

新華社通信は、現地での確認をもとに43人と報道したが、鉄道省はいまだに35人と発表している。死傷者数も250人以上と192人と大きく異なっている。現場の声に、まだ生存者がいたかも知れないのに、よく調査せずになぜ車両を破壊するのかと厳しい非難の声が上がったという。しかも犠牲者の遺品なども車内には残されていたであろうに・・・そこには血も涙もない当局の事故処理である。

生存者を助けることよりも、国家の威信こそが重要なのだ。

そして、事故原因も特定できない段階で、ショベルカーで車両を粉々に壊して土中に埋めてしまったことに批判が集中すると、鉄道省報道官は「先頭車両を埋めたのは危険を回避する緊急措置だった」と苦し紛れの釈明を行ったが、内容は全く判然としない。事故原因を隠蔽しようとする姿勢がありありだ。もしこれが、現在、進められている原発事故で起きたなら、同じようにすべてを隠蔽して、軍の力で強行突破をするであろう。

こうした姿勢で対応しようとする国家を、これからは信じる者は誰もいないし、こうした国家を指導する首脳陣についても支持する者がだれがいようか?胡錦濤指導部は、今回直面した高速鉄道事故で、最終的には彼らが最も恐れている辞任という責任を取らなければならない事態に追い込まれるだろう。中国は変革されなければならない。

ある中国のインターネットユーザーが、新浪微博にこう書き込んだという。
「ここは落雷で列車が衝突し、1台の車で橋が崩落し、牛乳を飲めば腎臓に結石ができる国だ。現代の中国は雷雨の中を突っ走る新幹線であり、われわれはみなその乗客だ」


小さなことでもよく見れば、大きなことのやりかたが容易に想像できるものだが、まさにそのような中国の高速鉄道事故であった。





「遺体もない」鉄道事故の家族訴え...死者40人

新華社電によると、中国浙江省温州で23日夜起きた高速鉄道の追突、脱線事故による死者は25日夜までに40人となった。当局は「これが最後の数字ではない」としており、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだ。

「市内の病院は全部回った。遺体もすべて確認したが、どこにもいない」「列車とともに地下に埋められたらたまらない」。温州市内の遺体安置所には、不明乗客の家族や友人ら約20人が集まり、担当者にすがりついて訴えた。テレビのインタビューに涙を浮かべながら答える者もいた。

鉄道省は、24日深夜の記者会見で死傷者数を公表したが、不明者がいるのかどうかについては説明がなく、疑心暗鬼を生んでいる。 また、妊娠7か月の妻(28)と義母(52)ら家族5人を亡くした浙江省の男性は、「政府は生命よりも運行再開を優先した」と声を荒らげた。男性の家族が24日夜、運行再開のために高架から落とされた車両の中で発見されたためだ。

(2011年7月26日00時41分 読売新聞)


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